2021年5月 内部研修「虐待の防止と対応」「解決志向アプローチ」「新版K式発達検査の変更点について」
2021年5月15日(土)
新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインにてfeel大久保・西明石・小久保・小久保Ⅱ事業所合同で内部研修を行いました。
研修内容は
〇虐待の防止と対応
〇解決志向アプローチ
〇新版K式発達検査の変更点について
です。
今回の研修では、障害者虐待防止法等の障害者(児)の身の安全を守る福祉分野の法令や、虐待に該当する行為、虐待防止のために職員ができることについてなど、障害を持たれている方々の尊厳を守るために必要なことを検討していきました。障害者(児)施設における虐待は、①密室の環境下で、②職員の専門的知識や技術が乏しく、③職員自身のストレスが原因で引き起こされ、④障害者(児)の権利を侵害する行為が徐々にエスカレートしていくことが共通しています。このような虐待を未然に防ぐために、専門性の向上はもちろん、職員に対するストレスチェックの実施や、不安や心配をため込まないよう周囲へ相談・行動に移すことの重要性を意識することが大切であることを共有しました。
また、問題の原因を解消するのではなく、解決構築を目指す解決志向のアプローチについても検討しました。子どもたちの長所や肯定的な行動、解決構築のために成功した行動に注目するため、子どもたちにも負担が少なく、支援者も肯定的な気持ちで子どもたちと関わることができるアプローチとなっています。子どもたちに「できること」が増えると、子どもたちも保護者の皆様も、私たち支援者もうれしいです!
また、新版K式発達検査の変更点についての研修も行われました。
新版K式発達検査とは、積み木等の遊びにもつかわれるような検査道具を用いて、お子さまの心身の発達の度合いを調べる検査です。feelでも実施させていただく検査なので、その内容が変更した背景や、実際にお子さまに検査をする際にはどのような言葉で教示をするかを、詳細に検討いたしました。
研修で学んだことを生かして、今後の療育に役立てていきたいと思います。